瞑想は人生を変える。なぜ、みんな瞑想をしないのか
「瞑想」
とても胡散臭い響きだ。瞑想と聞けば、どこか宗教のようなものをイメージするだろう。
みんなが集まって、座禅を組んで、幸せになりましょう!的な。
僕は無宗教だ。仏も神も信じてはいない。(クリスマスはするし、家に仏壇はあるけど)
それでも毎日朝夕の10分間だけ瞑想をしている。毎日お花畑を体感している。
どちらかというと、マインドフルネスの方に近い。
マインドフルネス?と、聞いてわからない方は適当に流してもらって構わない。瞑想とほぼ同じだ。
瞑想の効果
まず先に、瞑想の効果をご紹介する。
瞑想の効果を知らずに、やる気なんて湧いてくるはずもない。
とりあえず、巷で言われているのをざっとあげる。
・集中力が上がる
・性格がよくなる(共感力が上がる)
・白髪が減る
・心臓病のリスク半減
・健康にいい
・体脂肪が落ちる
・勉強ができる
・風邪を引かなくなる
・音楽が楽しくなる
・若返る
・副交感神経が安らぐ
・意志が強くなる
うむ。非常にたくさんだ。中にはアバウトなものもあって、「ほんとかよー」と思えるものもある。僕自身が強く実感しているのは、集中力と共感力の増加、あとは確かに風邪を引かなくなったことと、なぜか音楽も楽しく聴こえるようにもなった。
人それぞれ実感できる効果はバラバラだと思けど、実際やってみると、これらの効果なんてあまり期待しなくなる。
瞑想をすること自体に喜びを覚えるからだ。
忙しい現代人は、一日のうち、自分と向き合う時間はどれくらいあるだろう。
僕は感覚を研ぎ澄ませるこの10分しかない。
僕らの生活には雑音が多すぎる。仕事中はどんどん仕事が舞い込んでくるし、休憩中だってLINEやTwitterで大忙しだ。
朝夜の10分間だけではあるが、瞑想のおかげで、意識して自分の時間を取るようになった。瞑想後の多幸感というか、いい意味で「もうなんでもいいや」って感覚はやめられない。
「地球すべてと繋がっている感覚」が得られる。(少し怪しい)
個人的な感想は置いておいて
瞑想のメカニズム
個人的な感想は置いておいて、瞑想のメカニズムを説明する。
まず、人が物事に集中するときに使う脳の部分を、前頭葉と言う。
こいつがいわゆる理性というやつだ。
僕らがカッとなったり、不安になったり、気が散ったりというのを抑えてくれる。
やりたくない勉強に取り組んだり、甘いものを我慢したりと、ムカつく相手への怒りをこらえたりと、自分をコントロールする。
こいつがいないと、感情の赴くままに行動してしまう。旧石器時代のような人間だ。まあ動物的というか。
この前頭葉には敵がいる。
そいつの名は、扁桃体だ。
カッとなったり、イラっとしたり、暴飲暴食したりしてしまうのは、この扁桃体という奴のせい。こいつが感情の赴くままに行動させようとしてくる。
これが僕らの人生を左右する。
デブや怠惰なおっさんは扁桃体に負けた生活を送っている。
運動しない、読書しない、脂っこいものや、甘いものばかりを選ぶ。何かあると、すぐに感情を露わにしてイライラしている。全く、気持ちが悪い。見ていて吐き気がする。
僕らは絶対にそうはなりたくない。
大丈夫だ。瞑想をやることで希望はある。
誘惑に負けてしまうのは、意志が弱いからではない。単に前頭葉の働きが弱いからだ。
だから、人生を通して、いかに前頭葉を鍛えるかが大切だ。
瞑想はただ「呼吸に集中する」ということを通じて、前頭葉を鍛える。
前頭葉が大きくなればなるほど、理性的になり、自分をコントロールできるようになる。誘惑に負けにくくなる。
世の中にはたくさんの誘惑がある。
都会の騒音、スマホの通知、美味しそうなハンバーガー、面白そうなテレビ。
何も考えずに生活していれば、流されるのも無理ない。
この誘惑多き現代こそ、瞑想という武器が絶対に必要だ。
瞑想のやり方
やり方はいたって簡単。目を閉じて、鼻で呼吸をするだけ。椅子に座ってもいいし、床であぐらでもいい。背筋を伸ばすことが大切だ。背筋を伸ばさないと、腹式呼吸ができない。
鼻から息を吸って吐いて、体全体で呼吸を感じる。
それが難しければ、単に呼吸に集中するだけでいい。
「吸っています」
「吐いています」
「吸っています」
「吐いています」
これを頭の中で実況中継する。
ゆっくりと吐いたり吸ったりするのをじ実況中継する。
吸うのに5秒から8秒かけるのがおすすめだ。吐くのも同様。
ゆっくりであれば何秒でもいい。
初心者は、実況中継するのが難しければ、心の中で、数字を数えてもいい。
とりあえずやって見て欲しい。
「呼吸に集中する」
これがまたものすごく難しい。
すぐに他のことを考えてしまう。
「明日の予定」
「今日会った出来事」
「好きな女の子」
呼吸に集中しているつもりが、いつの間にか他のことを考えてしまう。
これがいわゆる雑念、煩悩というやつだ。
しかし、「全然集中できない!」と自己嫌悪に陥る必要はない。
大切なのは、他のことを考えていることに気づくこと。そして、また呼吸に集中を戻すこと。
この戻す時に、前頭葉が鍛えられる。
雑念が出てくるたびに、呼吸に集中を戻す。この戻る作業が瞑想の目的だ。他のことを考えるのをやめましょうというのは無理な話だ。
これが上手くなると、日常生活でかなり楽になる。
例えば、上司に怒られた後や、何か失敗した後に、それを引きずってしまうことは多い。でも、それは自分が好き好んで、思い出しているわけではない。
それは雑念なのだ。日常の中で僕らが考えていることは、ほぼ思考でない。雑念だ。
勝手に頭に浮かんでいることを、思考を勘違いしてはいけない。
雑念に支配されている時間が長いほど、集中できない人生を送ることになるだろう。
瞑想をすることで、この雑念に囚われている自分に気付く能力がアップする。
すぐに「あ、今俺は他のことを考えていた」と、気付くことができる。
自分のことを俯瞰して見てやる。
「今俺は、怒った上司のことを考えていたな。気にしてるな〜俺。」くらいでいい。
今の自分を冷静に見てやる。
瞑想を続ける方法
起きた直後と寝る前にやろう。最初は3分でいい。一週間継続できれば、5分。10分と伸ばしていこう。
起床と就寝前というのは全ての人にやってくる。一日のうちで絶対に存在する行動だ。
だから、起床と就寝に瞑想を組み合わせてしまえば、やらない言い訳ができない。
こうしてしまえば、続けられることができる。
僕は毎日の瞑想時間を記録してくれるアプリを使っている。
大切なのは、短くていいから毎日続けることだ。
筋トレと同じで前頭葉は必ず鍛えられる。 前頭葉の強さは意志の強さ。人生の成功を大きく左右する。
なぜ、みんな瞑想をしないのか不思議でならない。
日記と並んで最強のライフハックツールだと思う。
継続して欲しい。
Lose yourself.
出典