見知らぬ他人に話しかける方法
「今日すれ違ったあの人、めちゃくちゃ可愛かったな〜.....」
夜な夜な布団の中で思い返し、ちょっとした後悔を感じながら眠りについたことはあるだろうか。
かといって見知らぬ人にいきなり話しかけるなんて狂気の沙汰だ。
常人の方は皆そう思っているだろう。
私はかれこれ、見知らぬ女性100人くらいに声をかけてきた。(まだまだ初心者)
当然無視されることこともあるし、ゴミを見るような蔑んだ目で見られることもある。
今もまだ、声をかけることへの恐怖は拭えきれていない。
なぜ、我々は見知らぬ人に話しかけることができないのか。
女の子に限らず、他人へ話しかける時、僕らが必要としているもの。
それは、ごく自然な「きっかけ」だ。
きっかけがあれば、「話しかける」ということが不自然ではなくなる。よって、相手は突発的な状況を理解するのに苦しむこともなく会話がすすめられる。
つまり、道端でいきなり知らない人に話しかけることが難しいのは、きっかけや手がかりがないからなのだ。
「なんて話しかけていいのかわからない」
まさにこれである。
しかし、考えてみてほしい。
それが同じ大学の知らない人だったらどうだろう?
「この講義つまんないですね〜」
「B棟ってあっちでよかったでしたっけ?」
「良かったら、ノート見せてもらえませんか?先週休んでて..」
道端の知らない人に話しかけるのに比べて、だいぶ難易度は低い。
ありがたいことに、無視されることもほぼない。
今度は少しレベルが上がって、
同じラーメン屋の行列に並んでいる人だったらどうだろうか?
「混んでますね〜」
「よく来られるんですか?」
「ここ、美味しいらしいですね」
うむ。そこまで難しくない。
全然きっかけはある。
ご覧いただいたように、手がかりや、きっかけというのは、「他人と自分との共通項」のことだ。
見知らぬ人に話しかけるとき大切なのは、いかにして他人との共通項を探し出すかである。
多くの人は、他人との共通項は存在しないという前提で生きている。
「話すネタがない」「なんて話しかけていいかわからない」という人は、大学やラーメン屋といった、決まった枠組みの状況でない限り、相手との共通項は存在しないという前提で生きている。
これはすごくもったいないことだ。
断言する。
あなたが出会う全ての人に、共通項は存在する。
例えば、1人の女の人が目の前にいる。
まさしく今、その人のことを認識しているということは、同じとき、同じ場所にいるという点ですでに共通だ。
「すいません。お姉さん一人ですか?僕も一人で寂しいんですよ〜」
共通点:一人
「誰かと待ち合わせですか?僕も友人が来なくて困っているんですよね〜」
共通点:待ち合わせ
「もしかしてお姉さんも仕事帰りですか?」
共通点:仕事帰り
なんだっていいのだ。自分で共通している点を探すんだ。探すというより、作ってしまえばいい。
「暑いですね〜」
共通点:場所
「最近、僕も料理しようと思っているんですよ」(本屋で料理本を見ている女性に対して)
共通点:趣味、興味
この後は適当に話して、
「良かったら10分だけでもいいので、コーヒーでもどうです?」
「また話したいので、LINE交換しませんか?」
とか言えばいい。
(あれなんか軟派の話みたいになっている)
要は見知らぬ人に話しかけるときは、相手と自分の共通していることをいかに作り上げるかが勝負だ。これはかなりクリエイティブな作業である。
男でも女でも構わない。
全世界全ての顔を合わせる人物に対して、自分とのきっかけはないか?
そうして、どうやって話すかを常に考えて生活していけばいい。だんだん上手くなっていく。
勘違いしないでほしいが、いきなり道端で声をかける必要はない。
ほとんどの人はそんなことをしたいとは思っていない。
目標は、生活する中で、偶然状況を共にした人。そのような人と会話ができるようになれば、地球にいる人全てが知り合いだ。
出会う人のほとんどに共通の点は絶対ある。そう、僕らはみな他人ではないのだ。
Lose yourself.
参考図書