テイカーな人生は損だから今すぐにやめたほうがいい。GIVE&TAKE
あなたはどのタイプの人間だろうか?
考えて欲しい。この3つのタイプで一番成功しそうなのはどれか。
・ギバー(人に惜しみなく与える人)
・テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)
・マッチャー(損得のバランスを考える人)
僕は根っからのテイカーだった。部活動時代は自分の技術を上げることだけを考えていた。チームの全体練習でも、意味がないと思うものは適当にやった。自分の練習に専念したかったのであまりチームメイトの練習を手伝うこともしなかった。みんないい奴だから手伝ってもらってばかりいた。テイカーという自分ことしか考えない屑の人間であった。
ただ当時はそうするしかないと思っていた。試合に出て、試合で活躍するためには人の倍練習しなくてはならない。成功するためには、他人に迷惑をかけたとしても、それは仕方のないこと。「食うか食われるか」。他人をいかに出し抜いて上に上がるか。世の中はそういう世界だと思っていた。
テイカー時代を振り返って思うのは、心が貧しかった。なんとか自分が成功した。人生は自分の成功にしか意味がない。人生の喜びは自分の成功にのみ存在する。そんな考え方では余裕がないのも仕方なく、毎日焦っていたことを覚えている。
何か達成したいという欲望が強い人は、昔の僕のように考えている人が多いのではないだろうか。
例えば同期を出し抜いて出世がしたい人。
「いい情報が手に入ったけど、あいつらには教えないでおこう」
「あいついつも仕事大変そうだな。でも大変なのはあいつだし、俺も帰ってやりたいことがある。見て見ぬ振りをしよう」
よくある話だ。
非常に残念で勿体無い生き方だと思う。
私はGIVE&TAKEという本を読んで考えが変わった。人生がいいものになった。世の中はゼロサムゲームではなかった。
テイカーの方に言っておくと、最終的に成功するのはギバーだ。テイカーもいいところまでいくんだけど(そりゃ毎日テイクしてるからね)、トップはギバーだ。
ギバーはまず、与えることから始める。見返りは求めない。テイカーと違うのは見返りを期待しないことだ。
ギバーの特徴
1、見返りを求めず、自分から他人に与える
↓ ←(この段階でハッピーな気持ちになる)
2、周りの人から信頼される
↓
3、仲間が増える
↓
4、みんなが協力してくれる。助けてくれる。
「先に与えればいいんだな。簡単♩簡単♩」
ギブが成功の鍵と聞き、テイカーはすぐにそう考える。確かに与えることならテイカーにだってできる。実際テイカーは見返りが期待できるときは率先してギブする。
ギバーとテイカーの違いは考え方にある。ギバーは見返りを期待しない。ギブ&ギブ&ギブが続いても与え続けるの。ギバーとはそういうマインドのことをさす。
与えてすぐに見返りを求めているようではまだまだテイカー、マッチャーと変わらない。ギバーとしての「与える人が成功する」という効果が現れてくるのはものすごく後になってからだ。人の記憶というのは曖昧だが、助けてられた人は必ず覚えている。ギバーは人の記憶に刻まれる。そうして、後に何倍にも大きくなって返ってくる。
しかし、このようなお返しを期待しているならギバーには程遠いだろう。
真のギバーは他者志向なのだ。「他人のために何かしたい!」ギバーは自己犠牲の意識を持っていない。
「ちょっと我慢して手伝ってやるか」
これでは、自己犠牲である。
ギバーにとって他人のために尽くすことは幸せなのだ。
これは生まれ持った性格的な才能の話はない。誰にだって他人の役にたつ喜びを知っているはずだ。困っている人がいて、親切してあげた時は嬉しいものだ。見返りを求めることなく、単に困っている人を助けたいという理由でのみ行動する。
ギバーが素晴らしいのは、後になって成功するとか、見返りがあるということよりも、与えるという行為、与えるという喜びが人生を豊かにすることにある。
与えるという行為を通して、自分が勝手に楽しくなっていく。
僕はずっと自分のために生きてきた。いかにして自分が目立つか。成功するか。人生はそういうゲームだと思っていた。しかし、違ったのである。いかにして人に与えるか、人に喜んでもらうかが大切だったんだ。。
独りよがりな生き方をして、僕が成功したところで喜ぶ人は少なく、そこには大した価値もない。世の中、価値があるのは、人の役に立つ人、人を喜ばせられる人だ。そういう人が他人から必要とされるから、そんあ人が価値があるのは当たり前なんだ。
ギバーとは「人を喜ばせよう、力になろうと行動していたら、それを通して自然と自分がハッピーになっていた。そして誰かがお返ししてくれたらそれはラッキー」
そんな生き方だ。
ここまで書いて「綺麗事を並べたお花畑野郎かよ」そう思う方もおられるだろう。
しかし、自分の幸せのみを求めたテイカーの成功の先に待っているのは自分の満足だけだ。
それなら、みんなで喜びを分かち合った方が何倍もいい人生だ。